ユーセイ「『証人のカードだと証明する』…違う『被害者と被告のカードじゃないと証明』すればいい…?そ、そうか!」
学園長「それでは、全ての証拠は…ジャックアトラスが犯人であると証明でき…」
ユーセイ「異議あり!!」
学園長「え?…べ、弁護人!いまさら何を…!」
イェーガ「全てのつじつまはあっているでしょう!何が問題なのですか!?」
ユーセイ「まだです…まだ、審議していないものがあります!」
学園長「そ、それは…?」
ユーセイ「それは……。その、被害者と被告のものと思わしきカードです!」
イェーガ「やれやれ、その指紋に関しては今さっき無理だと…」
ユーセイ「違う!…そのカード…何を盗んだのか、はっきりとしてもらいたい!」
十六夜「…ユーセイ…大丈夫なの?」
ユーセイ「分からない…。だが、必ず見つけてみせる。この嘘を!」
ゴドウィン「はぁ…まあ、仕方ないですね。私がとったカードは…ですね」
ユーセイ「待った!!…そのカード…できれば決闘盤に正しく配置してもらってもいいですか?」
ゴドウィン「よろしいですよ…どうぞ」
ジャック決闘盤
モンスターゾーン
レッドデーモンズドラゴン
魔法&罠
攻撃の無力化 サイクロン
手札
ライトロードハンター・ライコウ 名推理 光の護封剣 バリア・リゾネーター
カーリー決闘盤
モンスター
ホープ レアメタルドラゴン
魔法&罠
リビングデット 奈落の落とし穴
手札
巨大化 増殖するG ブリキンギョ
ユーセイ「あれ…?」
十六夜「不自然な点………あんまりないわね」
ユーセイ「あ、あれだ!決闘盤の中のデッキを見たら…制限禁止に何か引っかかってたりとか…」
十六夜「いえ、そんな制限のカードなんてないわ…」
ユーセイ「く…。そ、そんな」
イェーガ「どうですか?満足しましたか弁護人?しっかりと被害者の決闘盤には装備カードもある」
学園長「話の流れ的に不自然なところはないですな」
ユーセイ「く…そ、そんな」
ゴドウィン「だから言った出わないですか。私は、見ただけ…だと」
ユーセイ「これで…これで終わってしまう…のか?」
十六夜「何か…何かないのかしら?まだわからない情報とか…何か、何か…」
ユーセイ「分からない…情報?そんなのもう…。あ」
十六夜「どうしたの?ユーセイ」
ユーセイ「……逆転できるかもしれない。いっきに」
十六夜「な、何を言って…」
ユーセイ「いや、今までの事を考えれば…ここで逆転できる!」
十六夜「え?」
ユーセイ「いいか?まず…ゴドウィンが犯人だとする。…カーリーを殺した後、やつはジャックの決闘盤を盗み出す」
十六夜「ジャックはその時刻寝ていたって言ってたから…。それは可能」
ユーセイ「そして、死体を決闘盤で細工して、ジャックの決闘盤が凶器のようにみせかける」
十六夜「凶器がジャックのじゃなくても…証人の決闘盤なら…それは可能…」
ユーセイ「そして、決闘していたように細工しようとしたが…不可能だった」
十六夜「どうして?その日は決闘ログがメンテナンス…」
ユーセイ「証人が最初に言ってただろ『決闘ログを一から作り直す』…って」
十六夜「…!もしかして、殺人が起きた時はメンテナンスを行っていなかった…」
ユーセイ「証人は殺人後、無理矢理決闘ログにバグを起こし…無理矢理メンテナンスをさせたんだ」
十六夜「ってことは…細工しているときにはまだ…」
ユーセイ「多分、メンテナンスをしていない…。だから、無暗に決闘盤をいじるわけにいかなった」
十六夜「だからフィールドには何もなくて…あえて墓地だけにカードをいれておいた…」
ユーセイ「決闘盤をいじれば…決闘ログが残ってしまう」
十六夜「細工のためにいじるわけだから…それは自然な決闘じゃない。不自然な決闘をしていたと…ログが残る」
ユーセイ「ああ、つまり…証人は決闘盤には墓地以外には手を加えていないはず…」
十六夜「手をくわえていない…?ってことは?」
ユーセイ「決闘盤に一つ不自然な点が残ったんだよ。…自然に決闘していたなら、絶対におこらない不自然な点が」
十六夜「それって…」
学園長「それでは…これ以上の審議は…」
ユーセイ「異議あり!!…。もう一つ…もう一つ…調べていない物があります!」
イェーガ「しつこいですねぇ…。今度はなんですか!弁護人!」
ゴドウィン「くくく…。カードならもう、ありませんが?」
ユーセイ「ふふ、そこじゃない。…イェーガ検事」
イェーガ「なんでしょうか?」
ユーセイ「決闘していた二つの決闘盤…今は、スリープモードのはずだな?」
イェーガ「そうですよ。まあ、決闘の途中経過などは決闘ログがないので見ることは出来ませんが…」
ユーセイ「そんなことはどうでもいい……。スリープモードならば、決闘の途中で決闘盤は止まっているはずだな?」
イェーガ「ええ…そ、そうですが…」
ユーセイ「それなら…そのスリープモード、解いてもらうぞ!」
ポチッ
ジャックアトラスの決闘盤LP4000
カーリー渚の決闘盤LP4000
十六夜「両者のライフポイントは…同じ」
イェーガ「んー…別におかしいことではありませんねぇ。初期ライフですし…」
ユーセイ「……ふ。…それはどうかな」
ユーセイ「もう一度考えてみればわかる。…被害者が、何の装備カードを使っていたのか…」
イェーガ「ですからそれは明確。巨大………化?あああああああああああ」
学園長「きょ、巨大化ですとおおおお」
ゴドウィン「な…ま…う…まずった……」
ユーセイ「そう…巨大化は自分と相手のライフに差がある時に、初めて真価を発揮するカード」
十六夜「ユーセイ……」
ユーセイ「ライフポイントに差がないこの状況で、巨大化を使うはずがない!」
ゴドウィン「う……な……う、うわあああああああああああああ」
ユーセイ「この矛盾…どう説明しますか!!」
ゴドウィン「それは、その…アレだ。その、ライフ、う、ああああああああああああああ」
バタンッ
イェーガ「あ、ち、長官!たおれてしまった……」
数十分後
学園長「…検事、証人はどうなさいましたか?」
イェーガ「ぺらぺらと自分の罪を認めてくれました…。動機も、すべてわかりました…」
ユーセイ「やった…やったぞ。…ってことは」
十六夜「ええ…見事なハッタリだったわ。…さすがね」
ユーセイ「ああ!…って、ハッタリ?な、なぜだ!しっかりと俺は…」
イェーガ「どうやら不穏な計画を立てていたのを被害者に見つかってしまい…。それでつい、殺したとのことでした」
十六夜「レアメタルドラゴンでレッドデーモンズドラゴンに自爆特攻…これでライフに差が生まれるでしょ」
ユーセイ「あ……。夢中になりすぎて考えていなかった…」
十六夜「ユーセイらしくもない。…。よっぽど緊張していたのね」
ユーセイ「悪かった。…だが、ジャックの無実を証明できたんだ。…これでよかった」
十六夜「いいようにしめない。…まったく、弁護士がハッタリって…。まあよくあることか」
学園長「とにかく…被告人に判決を言い渡します。被告人は」
無 罪
学園長「これにて閉廷!!」
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某日 某時 決闘裁判所控室
ユーセイ「ふぅ。思い返せばかなり危ない裁判だったな」
十六夜「フィールドがわからないのに完全に不可能かどうか…なんてわからないものね」
ユーセイ「ハッタリがどれだけ大事か身に染みてわかった。…だが、もう弁護士はコリゴ…」
ジャック「ユーセイ…」
ユーセイ「うお、じ、ジャック!」
ジャック「俺が…俺がしっかり忠告していればカーリーは死ななかったんだ。…なのに俺は…俺は…」
ユーセイ「いや、だからってそんなに気を落とすなよ…未来の事は誰にもわからんし」
ジャック「もう…俺は…俺はどうやって生きていけばいいのかわからん!わからんのだああ!」
ユーセイ「お、落ち着くんだジャック!…こんな時になんか落ち着くものあったかな??」
十六夜「…あ、ユーセイ。あれあれ!」
ユーセイ「え?…あ、そうだ。カーリーの決闘盤!」
十六夜「墓地は裁判でゴドウィンが細工した事がわかったけど、デッキは?」
ユーセイ「多分…。あ、前のカーリーのカードのままだ。…おい、ジャック!」
ジャック「む?」
ユーセイ「俺が占ってやる、お前がどうしたらいいか。そして見せてやる、カーリーの想い!」
シャッ!
ジャック「…この、カードは?」
ユーセイ「…それが、カーリーの想いだ」
十六夜「アナタはこんなところで立ち止まってちゃいけない。…そのカードみたいに、キングになってほしい…って思ってるのよ」
ユーセイ「だから…落ち込むなよ」
ジャック「…うう…カーリー…カーリーィィィィィィ!」
それからしばらくして、ジャックはすぐに立ち直った。いつものように強く、そして熱い闘志をもった素晴らしい決闘者として
そのジャックの胸ポケットには…。彼女の最後の占いカードがいつも入っている事は…俺達だけのヒミツだ。
ユーセイ「けどなぜだろう…まだ胸騒ぎがする…まだ、事件が起きそうな気が……」
終 ……続きません
遊戯王において、完璧に矛盾したプレーとか、そんなん考えるの難しいってw
せめて気が向いて、頭が回るときにさせてくれ…。
今は眠たいし、頭回らないし…
あと、5D’sからわざわざ死人出したり犯人出すのを考えるのもちょっと難しい
素材とか裁定とかか…
でもしっかりと考えると、本家みたいに何人も証人出さないといけないし。
それはそれでつらい。今回は第一話が題材だったからやりやすかったけどw
……まあ、頑張れたら頑張る
まあ、次やるとしたら死ぬ奴きまってるからいいんだけどさ
…問題はネタだから。……皆が覚えているころまでには思いつけるといいな(漠然)
乙
引用元:https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1378681144/