アキ(遊星は、やっぱり優しい)
アキ(貴方のその言葉に、その行動に、私は何度も助けられている)
アキ(そんな貴方だから、私は……)
ピカッ!
遊星&アキ「「!」」
ガシャアアアン!!
アキ「きゃああああぁぁ!?」
遊星「うわっ!?」
アキ「ゆ、遊星。今の……」ドキドキ
遊星「ああ、かなり近くに落ちたみたいだな。さすがに俺も驚いた」ドキドキ
アキ「もう、雷まで落ちるなんて本当に何処が今日一日晴れ……!?」
アキ(わ、私……今ので思わず遊星に抱き着いちゃってる!?///)
アキ(いけない! すぐに離れないと……!)
アキ(離れ、ないと……)
アキ「…………」
遊星「アキ?」
アキ「…………///」ギュ
アキ(遊星の鼓動を、温かさを感じる……)
アキ(離れたくない。今も、これからも……)
アキ(遊星の側に、この人の隣に居たい)
遊星「アキ、どうかしたのか?」
アキ(駄目……もう、抑えられない)
アキ「ゆ、遊星……///」
遊星「何だ?」
アキ「あのね……私、私しね……///」
遊星「…………」
アキ「私、遊星の、遊星の事が……///」
クロウ「ただいまー。たくっ、ひっでー雨だぜ」ドアガチャ
アキ「きゃああああああああああ!?!?///」ドン☆
クロウ「あれ、アキ来てたのか? 何だよ、いきなり悲鳴なんかあげて」
アキ「なっ、何でもないわよ! ちょっと驚いただけよ!!」アセアセ
クロウ「何か驚く事なんかあったか? つーかお前、今日は遊星と一緒に出掛け……って、この天気じゃ無理か」
クロウ「成る程、それで代わりにウチに遊びに来てたのか」
アキ「え、ええ。まあそんな所よ……アハ、アハハ」
アキ(今私、遊星に何を言おうとしていたのかしら?)
アキ(もしクロウが来なかったら……私……///)
クロウ「で、遊星は何処行ったんだ? トイレか?」
アキ「え? 遊星なら私の隣に……って、あれ?」
遊星「」←近くのごみ箱に頭から突っ込んでる
アキ「ゆ、遊星ぇぇぇ!?」ビックリボー
アキ「何でそんなスッポリ綺麗にごみ箱にはまってるの!? って、もしかしなくても私がさっき突き飛ばしたせい!?(汗」
クロウ「おい、これなんか身体も変な方向に曲がってね? 海老反りというか、イナバウアーというか……てか普通にやばくねーか、これ?(汗」
アキ「いやぁ、何か変にぴくぴく痙攣してるぅ~! しっかりして、遊星! 遊星ぇ~!!(泣」
その後、雨は夕方まで降り続けた。
翌日……
アキ「本当にごめんなさい……」シュン
遊星「ちょっと首と腰を痛めただけだ。しばらく安静にしていれば治る。
気にするな」
アキ「……いや、さすがにこんな事して気にしないのは無神経過ぎると思うわ」
遊星「そうか? だが本当に大丈夫だからあまり落ち込むな」
アキ「でも……」
遊星「まあ、正直残念に思う事もあるがな」
アキ「え?」
遊星「今日は昨日と違ってとても良い天気だし、アキも学校は休みだ。
昨日の仕切直しをするにはちょうど良かったんだが……」
アキ「その身体じゃ無理よね……本当にごめんなさい」
遊星「いや、別にアキを責めている訳じゃないんだ。ただまたアキの弁当を食い損ねたのが残念だなと思って」
アキ「その事何だけど……はい」
遊星「ん、これは?」
アキ「お弁当よ。昨日の作ったのよりはちょっとだけ、グレード下がっちゃてるかもしれないけど」
アキ「遊星、凄く楽しみにしてたみたいだから」
アキ「外に出るのは無理だけど、とりあえずお弁当は食べさせてあげようかなと思って、その……」
遊星「……そうか」
遊星「ありがとうな、アキ」ニコッ
アキ「……お礼なんて良いわよ。それは今回のお詫びも兼ねてるんだから///」プイッ
遊星「しかしようやくちゃんとアキの弁当が食べられるんだな。何だかとても長かった気がする」
アキ「悪かったわね……あ、そうだ。食べる前に一つ気になる事があるんだけど聞いても良い?」
遊星「何だ?」
アキ「落ち着いて考えてみたんだけど、やっぱり私と二人だけで出掛けようなんて言うのは遊星らしくないと思うのよ」
アキ「普段の遊星ならこういう時はジャック達も誘ってみんなで行こうって言いそうじゃない?」
アキ「何で私と二人だけで外に食べに行こうなんて言ったの?」
遊星「それ……言わないと駄目か?」
アキ「え、何か言いにくい理由なの?」
遊星「そういう訳ではないんだが……」
アキ「何よ、珍しく歯切れが悪いじゃない。余計気になって来たんだけど?」
遊星「……笑わないか?」
アキ「笑わないわよ」
遊星「その、他のみんなを誘ったら……当然みんなでアキの弁当を食べるだろ?」
アキ「まあそうなるでしょうね」
遊星「そうしたら……その、食べられる量が減るだろ」
アキ「え?」
遊星「アキの弁当は美味しいから……出来れば一人でたくさん食べたかったんだ」
アキ「…………」ボーゼンマイン
遊星「だから他のみんなはあまり誘いたくなかったんだ……すまん、こんな卑しい理由で」
アキ「……プッ! クスクス、アハハハハハ♪」
遊星「……おい、笑わないと言っただろ?」
アキ「ご、ごめんなさい。でも理由があまりにも子供っぽくて……アハハハ♪」
遊星「くっ、やっぱり言うんじゃなかった……」
アキ「そんなに拗ねないでよ。ふ~ん、そうなんだ~。
遊星は私のお弁当そんなに気にいってくれたんだ~、ふ~ん」ニヤニヤ
遊星「……まあそういう事になるな」
アキ「そんなに気にいってくれたなら……私、遊星専属のコックさんになってあげても良いわよ」
遊星「え?」
アキ「これからは遊星の為だけに料理を作ってあげるわ。それなら他の誰かに取られる心配もないでしょ?」
アキ「貴方の好きなもの、美味しいものをたくさん作ってあげる」
アキ「だから安心して今は私のお弁当を召し上がれ、遊星♪」
おわり
今更ですがこの話は以前書いた、
の続きとなっており、今回で一応完結です。今回読んでくれた人も今まで読んでくれた人もありがとうございました。
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ではでは。
アキより遊星さんの方が萌えたわー
流石は皆のヒロイン
引用元:https://hayabusa.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1386655766/