ダークキリュー「ふははは!今日もこのエドミノシティを恐怖に陥れてやるわー!」
市民「キャー!」「助けてくれー!」
ダークキリュー「ふはははは!この町はもはや、われらダークシグナーンの物…」
??「待てーーい!」
ダークキリュー「何!?だ、誰だ!?」
??「このエドミノシティで悪を働こうなど…笑止千万!この俺が退治してくれよう!」
ダークキリュー「ま、まさか貴様は!?」
キングマン「誰が呼んだかその名前…。俺の名はキングマン!」
ポポポンポン! デレッデッデデデデデデーン デーデン!テレレー
==============================
某日 某時刻 遊星決闘相談所
遊星「……なんだ、これ」
十六夜「知らないの遊星?今ヤングに絶大な人気番組、キングマンよ!」
ユーセイ「キングマン…。ジャックによく似た着ぐるみだな」
十六夜「ジャックを基にした特撮ものだから。…私も実は好きだったりするのよ」
ユーセイ「そうなのか。それほど人気なのか…」
十六夜「勿論、子どもたちにも人気みたいね。…龍亜とかも好きじゃないのかしら」
ユーセイ「……へー」
=================================
某日 午前9時 遊星決闘相談所
キュイィィィィン
チュンチュン……
ユーセイ「鳥のさえずり…。もうこんな時間か。…また徹夜してしまった」
ユーセイ「いかんいかん。いつも寝るときは寝ろと、アキに言われているのに…」
トルゥゥゥゥ トルゥゥゥゥ
ユーセイ「はい、遊星決闘相…」
十六夜「ゆ、ユーセイ!た、大変よ!」
ユーセイ「アキか…どうしたんだ。そんなに慌てて」
十六夜「大変…!キングマンが!キングマンが!……敵のダークシグナーンを殺しちゃった!!」
ユーセイ「…………それって、フツーのことじゃないのか?」
十六夜「そうじゃないのよ!…と、とにかく!テレビを見て!テレビを!」
ユーセイ「朝から元気なやつだ。…分かったから落ち着け。…どれどれ」
ピッ
アナウンサー「緊急ニュースです!な、なんとぉ!コナミ撮影所で殺人事件です!」
ユーセイ「殺人……事件?」
アナウンサー「殺害容疑がかけられているのは、キングマン役の…あ!容疑者が出てきました!ち、ちょっと押さないで…!」
ユーセイ「さ、殺害だってぇぇぇ!?」
十六夜「そうなのよ!…本当に…殺しちゃったみたいなのよぉ!!!」
ユーセイ「な、なんてこった…」
アナウンサー「なお、今回は決闘が絡んでいる事件のようで…裁判は、決闘者が裁判を行う、決闘裁判が行われるようです…」
ユーセイ「決闘…裁判……またか」
==================================
>>4
そうです、また書くのでよろしくおねがいします
>>10
十六夜を名前のところでカタカナでかくと、ちょっとバランス的に見にくくなるんだ。だから漢字
セリフの中では原作を意識してカタカナだけどね。
某日 某時刻 ネオドミノシティ警察署内・留置所
ユーセイ「また…決闘裁判か」
十六夜「決闘裁判…それは、決闘がらみの事件が多い、この世の中」
ユーセイ「弁護士だけでは決闘についての知識が浅い…。だからこそ、決闘者による裁判制度が設けられた」
十六夜「一見無茶な裁判方式だけど…この裁判制度のおかげで、こうやってキングマンの弁護をすることができるわ!」
ユーセイ「…一体誰に説明しているんだ?」
十六夜「そんなことより…一体キングマンを演じていた人ってどんな人なのかしら」
ユーセイ「軽く流したな…。さあ、それはニュースでもよく見えなかったしなぁ…」
十六夜「きっと、恰好よくて、爽やかなイケメンに違いないわ!…キングマンをやってるぐらいだもの!」
ユーセイ「…まあ、確かに俺のイメージもそんなものだな」
十六夜「キングマンだもの!…やっていないに違いないわ!…あ、来たわよ!」
??「あ…あのぉ……すいません。あなたが…弁護士のぉ」
ユーセイ「そ、そうだ…俺が…ふ、不動遊星…」
ドラガン「…き、恐縮です。わ、私…ドラガンと申します」
十六夜「…あ…あ………あ」
ユーセイ「ち、お、おい!」
十六夜「ユーセイ…」
ユーセイ「え?」
十六夜「この感じ…これは完璧にやってるよ!!!」
ユーセイ「おい!何言ってんだよ!!」
ドラガン「ひ、ひい!すいません!でも…私もこの風貌なので…私も悪いんですよ!!」
ユーセイ「いや、依頼人はそんなこと言わなくても…。と、とにかく!俺がこの事件の弁護をしよう!」
ドラガン「すいません。恐縮です…。この顔立ちとか…昔から怖がられてて…ロクに友達もできなかったのに…恐縮です!」
ユーセイ「恐縮の使い方間違ってないか?…」
十六夜「なんだか可哀想な人に見えてきたわ…。きっと、私達が守ってあげないといけないのね!」
ユーセイ「さっき『完璧にやってるよ!』って言ってたやつが何を言っているんだ…」
十六夜「大丈夫ですよ!…確かに、顔とか風貌はアレですけど…内面は綺麗なんですから!」
ユーセイ「フォローになってない!」
ドラガン「き、恐縮ですううううう!!」
ユーセイ「喜んでいるのか、または傷ついているのか………分からない」
==================================
某日 某時刻 警察署前
ユーセイ「と、いうわけで弁護をすることになったわけだが」
十六夜「まずは、状況と証拠を把握しないとね!」
ルア「ゆ、ユーセイ!!あ、本当にいた!!」
十六夜「ルア!…どうしたの、こんなところに来て」
ルア「ゆ、ユーセイ!…キングマンの裁判…弁護するって、本当!?」
ユーセイ「情報を手に入れるの早すぎるだろ…。一体どこから漏れているんだ?」
ルア「アキねーちゃんのツイッターに書いてたよ」
ユーセイ「イザヨイちゃん!お前…」
十六夜「いいじゃない。どうせ…裁判は明日なんだし。…それと龍亜、私の事はイザヨイと呼んで」
ルア「なんで!?」
ユーセイ「なんでも、今はそう呼ばれたいらしい。…とあるものを意識して」
ルア「そう…。と、とにかくユーセイ!絶対にキングマンを無罪にしてくれよな!俺、信じてるから!」
十六夜「そっか…。龍亜は、キングマンの大ファンだもんね」
ルア「うん!…ここだけの話、俺コナミ撮影所には何度も行ったことあるんだぜ!」
ユーセイ「そんなに好きだったのか…」
ルア「だってさ!デッキはチーム5D’sのカードを使って、皆の魂がこもったデッキを悪を倒す…かっけーよなぁ!」
十六夜「熱い決闘も見ものよね」
ルア「うん!…デッキに入れているカードは全てピンざし。すべてはキングマンの実力次第!…俺もやってみてー!」
ユーセイ「やめた方がいいと思うがな…」
十六夜「まあ、ユーセイはいつでもガチだから…いろんな意味で」
ルア「俺もさ…こっそりと決闘を…あ!やっばい!これ以上はいっちゃいけないんだった!」
ユーセイ「?…どうしたんだ、ルア」
ルア「な…なんでもないやい!と、とにかく明日の裁判頼んだよ!キングマンを無罪にしてくれよ!」
十六夜「分かったわよ!…よし、遊星!証拠品をあつめにいくわよ!」
===================================
某日 某時刻 ネオドミノシティ決闘裁判所
ユーセイ「しかし既に裁判の日だ」
十六夜「早い…。証拠、それだけしか集まらなかったわね」
証拠品
なぞの目玉のアイテム
キングマンの決闘盤
ダークキリューの決闘盤
ユーセイ「まあ…十分…といえば十分だ」
十六夜「どこがよ!」
ユーセイ「やめろイザヨイちゃん!…こっちを…こっちを見てるんだ…泣きそうな目で」
十六夜「…は!ど、ドラガンさん!」
ドラガン「…うぅ。私は駄目だ…どうして、どうしてあの時私は死んでおかなったのだ…。どうして私はこんな怖い顔をしているんだ…」
十六夜「あんな大柄なのに…凄いネガティブだわ」
ユーセイ「ああ。俺も驚いた…ともかく、だ。今からネガティブな発言はなしだ。依頼人が…もう泣かないようにしないと」
十六夜「そ、そうね…」
===================================
ガクエンチョー「それでは、裁判を始めたいと思います」
ユーセイ「裁判長は…GXの学園長か」
十六夜「やっぱり…ハゲの部分を含めて六割ぐらい似てるわね」
ガクエンチョー「ふむぅ。…人気テレビ番組がらみの事件だけとあって…ちょっと緊張しますなぁ…ほほ!」
ユーセイ(ちょっと浮かれてるんじゃない!)
ガクエンチョー「そして…検事がいないわけですが…どうしたのですかな?」
カカリイン「裁判長!…ヒソヒソヒソ」
ガクエンチョー「ふむぅ。…どうやら、この裁判の結果を楽しみにしている人達の行列に巻き込まれて…ちょっと遅れているみたいですな」
十六夜「どんだけあるのかしら…行列」
ユーセイ「しかし、逆にありがたい…ここで、証拠品をしっかりとチェックしておこう」
・キングマン 残りライフ200
フィールド
レッド・デーモンズ・ドラゴン
魔法&罠
バスター・モード
聖なるバリア‐ミラーフォース‐
手札
レッド・デーモンズ・ドラゴン/バスター
墓地
ダーク・リゾネーター
バイス・ドラゴン
クリムゾン・ブレーダー
攻撃の無力化
クリエイト・リゾネーター
TGワーウルフ
チューニング・サポーター
禁じられた聖杯
リビングデッドの呼び声
フォース・リゾネーター
死者蘇生
エフェクト・ヴェーラー
ビッグ・ワン・ウォリアー
救世竜 セイヴァ―・ドラゴン
メタモルポッド
・ダークキリュー 残りライフ0
フィールド
インフェルニティ・デス・ドラゴン
魔法&罠
緊急同調
手札
なし
墓地
ヘルウェイ・パトロール
インフェルニティ・デストロイヤー
虚栄巨影
ブリキンギョ
ダーク・グレファー
ジェムナイト・パール
インフェルニティ・ビートル
インフェルニティ・ガン
インフェルニティ・ビートル
インフェルニティ・デーモン
インフェルニティ・ビートル
大地の騎士 ガイア・ナイト
攻撃の無敵化
インフェルニティ・ネクロマンサー
ガチガチガンテツ
無の煉獄
ユーセイ「ふむぅ…。墓地が多いな。まあ、当然と言えば当然だが」
十六夜「これだけ情報量があると、考えるのも大変だわ…」
キリュー「へ!そんな弱気で弁護は大丈夫かよぉ!」
ユーセイ「キリュー!?…まさか、今回の検事ってのは…」
キリュー「そうよぉ!この俺よぉ!…へっ!キングマンの相手は俺ってか…いい画になるぜ!」
十六夜「きっと、自分が悪役だからこの特撮…好きじゃないのね」
ユーセイ「なるほど」
キリュー「うるせぇ!…ふ。容姿とか雰囲気が5の検事とかぶってるとか関係ねぇ…俺は俺流でいくぜ!」
ユーセイ「てか、それが理由で検事に抜擢されたんだがな…」
ガクエンチョー「それでは検事、冒頭弁論をお願いします」
キリュー「気に食わねぇが…。まあ、遅れてきた礼だ。してやるよ」
キリュー「今回、この事件で殺されたのは…大人気特撮『キングマン』でダークキリューを演じているブレイブってやつだ」
ガクエンチョー「おやおや、とても爽やかな青年ですな。悪役にしては」
キリュー「悪役もイメージとかいろいろあるんだろうな。まあ、この特撮は演じている人は顔を出さないんだがな」
ガクエンチョー「なるほど」
キリュー「そいつを殺しちまったのが…キングマン役のドラガンって事だ」
ガクエンチョー「……なんというか、その…」
キリュー「こっちの方が悪役っぽい…か?いいんだぜ、素直になったほうが進行がスムーズだ」
ガクエンチョー「!!!!…い、いえ決してそういうわけでは!…わ、私が人を見た目で判断などしては…!」
ユーセイ「まあ…でもそりゃ戸惑うよなぁ。最初は」
十六夜「ユーセイ。それは酷いわよ!」
ユーセイ「イザヨイちゃんが言うな!」
キリュー「まるでドラマみてーな話だ。…だが、これはドラマじゃねぇ。現実だ…つまり、こいつは有罪なんだよ」
ガクエンチョー「ふむぅ。…しかし、殺害方法はどうやって…」