十代「冗談?何が冗談なんだよ」
三沢「フッ。俺の事を覚えてる奴なんて」
十代「何言ってんだよ三沢!みんな覚えてるぜ!」
三沢「陰で俺を空気と呼んでる奴が沢山居る。情けないよな元ライバルが」
十代「元じゃないぜ。今も三沢は俺のライバルだ」
三沢「気休めはやめろ十代!何がライバルだ!」
十代「お前は俺が戦った決闘者の中で三番目に強いよ」
三沢「一番と二番は」
十代「遊戯さんとカイザー。同年代ではお前が一番のライバルって事になるよな」
三沢「俺が武藤遊戯とカイザーに並ぶ十代が認めた決闘者・・・」
十代「同窓会出てくれるだろ。お前が居なきゃ盛り上がらないぜ」
三沢「・・・仕方がない。十代がそこまで言うなら出てやるか」
十代「さすがは三沢大地だぜ!」
>>1ありがとう
初期メンバーの中で唯一十代を見捨てず支え続け叱咤激励したのが三沢だけってのがな
しっかりしろよ万丈目
ゼアルは最近出番のない鉄男とかあの辺り
三沢は空気キャラとして確立してるよな
本田君とかがガチ空気で可哀想
そして続かねぇのかよおい
十代「それでさ三沢。ほら来たぜ」
剣山「アニキー!」
三沢「剣山!?」
剣山「久しぶりだドン!全く変わってないザウルス!」
十代「それより見ろよ剣山。三沢だぜ三沢」
剣山「みさわ?」
十代「三沢大地だって」
剣山「そんな人居ないドン?何を言ってるザウルス?」
十代「居るだろ!ほら俺の隣に」
剣山「アニキだけだドン」
三沢「・・・」
十代「ほらお前とあいつ親しくないだろ。それほど」
三沢「帰るよ俺・・・」
十代「待てよ三沢!明日香や万丈目なら」
三沢「言うほど親しくない」
十代「・・・」
三沢「ラーイエローの首席・・・三沢大地。昔の話さ」
十代「三沢・・・」
十代「翔。翔ならお前と親しいだろ」
三沢「あいつは俺を空気化させた元凶だ」
十代「そりゃ性格は悪いけど。いい奴だぜ案外」
三沢「気休めはもういいんだ」
十代「あいつカイザーの後継いでるんだぜ!サイバー流の!」
三沢「・・・そうか。翔ですら俺を追い越したのか」
十代「追い越したとかそういうのじゃねえだろ」
三沢「もういい。俺の事なんて誰も覚えてない誰もな」
十代「エドやカイザーだって覚えてるはずだぜ」
三沢「奴らほどの天才が俺の事なんて」
十代「エドって意外と友情に熱いから。お前の事も心配してた事もあったし」
三沢「もう俺の事はほっといてくれよ!」
十代「待てよ三沢!」
三沢「・・・俺がアカデミアから消えた時」
十代「ああ」
三沢「誰か俺の事を心配してたか?」
十代「お、俺は気にかけてたぜ」
三沢「つまり俺はその程度の人間だったって事なんだよ」
十代「・・・」
三沢「俺は誰にも気にかけて貰えない誰からも信用されてない。空気男なんだよ」
十代「おい三沢」
三沢「・・・」
十代「タニヤ元気にしてるのか?」
三沢「・・・」
十代「なあ三沢!」
三沢「・・・」
十代「デュエルしようぜデュエル」
三沢「俺はもうデュエルなんてしない。無くしたんだデッキ」
十代「あるじゃんそこに」
三沢「俺の要である6つのデッキ。そのうちの一つ炎属性のデッキが無いんだ」
十代「ほ、炎属性?だってお前水と地しか」
三沢「・・・居るんだよ。ウォータードラゴンと対をなすドラゴンが」
十代「へ、へえ」
三沢「六つ揃ってないとやる気が起こらない・・・俺はもうダメだ」
十代「どこで落としたんだ?」
三沢「さあな。ただあの日異世界に飛ばされた時点で無かった」
十代「あの時からか」
三沢「博士の研究所にも無いらしい。フッ同窓会どころの騒ぎじゃないな」
十代「・・・」
三沢「俺は決闘者失格だよ十代」
十代「アカデミアにあるんじゃねえの?クロノス先生もまだ居ると思うぜ」
三沢「どうせ俺なんて」
十代「行こうぜ三沢!ほらさっさと来いよ!」
三沢「お前ボート運転できるんだ」
十代「無免」
三沢「・・・」
十代「知ってるか明日香のやつ先生になったんだぜ」
三沢「・・・そうか」
十代「あと吹雪さんもあの島にずっと居るんだぜ。明日香が心配だからとか」
三沢「・・・」
十代「それに藤原って言ってお前みたいな奴が居るんだ。きっとウマが合うと思うぜ」
三沢「俺みたいな?」
十代「何ていうか強いのに陰が薄いって言うの?いい意味でだけど」
三沢「・・・」
十代「藤原優介。未だにアカデミアを卒業できてねえカイザーや吹雪さんの友達なんだぜ」
十代「変わってねえな三沢!」
三沢「あれ」
十代「あっ!吹雪さーん!」
吹雪「ん?」
十代「相変わらずサーフィンに精を出してるんだ」
吹雪「十代くんそれに・・・三沢くん?」
三沢「!?」
十代「三沢のこと見えるのか吹雪さん?」
吹雪「当たり前じゃないか!友達の事を忘れるなんて僕はもうしないよ」
吹雪「そうか剣山くんが」
十代「うん」
吹雪「けど僕は忘れてないから安心してよ三沢くん!」
三沢「今さら仲間面ですか吹雪さん。十代を覇王にした原因を作った一人ですよね」
吹雪「・・・」
十代「おいやめろよ。ごめん吹雪さん疲れてるんだこいつ」
三沢「友達?冗談はやめてくれ吹雪さん!俺は・・・俺は!」
十代「待てよ三沢!いい加減にしろよお前は!」
吹雪「三沢くん・・・」
三沢「吹雪さんも剣山も・・・十代を見捨てたくせに・・・」
亮「三沢?何をしてるんだお前」
三沢「カ、カイザー!?どうしてここに」
亮「まあ色々あってな」
三沢「そうですかカイザーも教員に」
亮「いや俺は購買部に勤めている鮫島師範・・・校長が就職先を探してくれたんだ」
三沢「・・・」
亮「ドローパン食うか?」
三沢「あ、はい」
亮「そうか同窓会をする予定だったんだな」
三沢「はい。それがみんな俺が見えなくて」
亮「ここに来た理由はお前の炎デッキを探しにか」
三沢「もういいですよ。俺なんてどうせ」
亮「・・・」
三沢「エリート意識が高いだけでわざと負けて光の結社に入った。ダメな男ですよ」
亮「いやお前はいい奴だよ三沢」
三沢「同情はやめてくれカイザー」
亮「同情じゃない。お前のあの一言が異世界で十代を救ったんだ」
三沢「カイザーは知らないじゃないか!そんな」
亮「十代から聞いた。洗いざらい全てな」
亮「もっと自分に自信を持て!空気でもいいじゃないか!」
三沢「アンタに俺の何が解るんだ!空気の気持ちが!」
亮「藤原優介・・・俺の親友。こいつもお前と同じ空気だった」
三沢「・・・」
亮「吹雪が十代、俺が万丈目そして藤原は三沢だ」
三沢「藤原と言う男は強いのですか?」
亮「強い。かつてダークネスに支配され十代とヨハンと戦ったぐらいだからな」
三沢「十代とヨハンに」
亮「決闘者にとって周りの評価なんて物は後々付いてくる。すぐに評価されるわけじゃないんだ」
三沢「カイザー。俺」
亮「時間だ。俺は戻らしてもらうぞ」
三沢「待ってくださいカイザー!俺は!」
亮「購買部に来い。俺はいつもそこに居るぞ」
三沢「カイザー・・・」
亮「それと三沢」
三沢「はい」
亮「多分落し物入れにあったと思うぞお前のデッキらしい物が」
三沢「落し物入れ?」
亮「購買部にある。後で取りに来い」
三沢「あ、ありがとうございます」